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2023年01月23日 13:58
ひな人形由来
三
月初めの巳の日(上巳)、草や紙、木で作った簡素な人形(ひとがた)に自分の厄や災いを移して川や海へ流した流し雛と平安時代に宮中で行われていたといわ
れるお人形遊び(ひいな遊び)とが結びついたのが、現在の「ひなまつり」です。したがって、雛人形には生まれたばかりの子供が健やかで優しい女性に育つよ
うにとの家族の願いが込められています。江戸時代、文化文政の頃には民間でも最高の生活様式は宮中にあるとして、一般でも内裏雛、左右両大臣、三人官女、
邦楽の楽人たちを飾るようになりました。袴(はかま)を履き、裃(かみしも)姿で武家装束の五人囃子は江戸時代に楽人の代わりに加えられた人形で、能楽の
囃子方です。ともあれ、雛人形は幼子の形代(かたしろ)としての考えにより生まれた人形ですから、どうぞ災いがふり掛かりませんように、また、美しく成長
してよい結婚に恵まれ、人生の幸福を得られますようにという、暖かい想いを込めて飾るのです。
ひな人形を飾ることは・・・
女
の子が誕生すると、その子の無事な成長を願って雛人形を飾ります。平安時代よりの上巳の禊ぎに由来するひな祭りですから、人形に厄災を移し祓うという本来
の意味がそこにあります。初節句の祝いに飾った人形は大切にしまっておいて、毎年のひな祭りに飾り、お子様の年々の健やかな成長をお祝いします。女の子が
無事に成人し、お嫁入りして女の赤ちゃんが生まれたら、その子のために新しい雛人形でお祝いしてください。そして、お母さんのお人形は、感謝の気持ちで供
養してください。